住宅ローンで否認になってしまう個人信用情報とは?
この記事では、住宅ローンで否認になってしまう個人信用情報について、詳しく説明させていただきます。個人信用情報の審査に及ぼす影響についてまとめています。
Contents
- 1 住宅ローンで否認(審査落ち)になるブラック履歴
- 2 住宅ローンで否認の原因になるブラック履歴
- 2.1 延滞履歴と住宅ローン
- 2.2 契約見直し(任意整理)と住宅ローン
- 2.3 住宅ローン審査で不利になるブラック履歴
- 2.4 恒常的なクレジット決済過多と住宅ローン
- 2.5 日常的なキャッシングと住宅ローン
- 2.6 キャッシングの遅延と住宅ローン
- 2.7 携帯電話代金の未払いと住宅ローン
- 2.8 家族や他人の多額の借金の保証人になっている
- 2.9 国保未払い(国保滞納)と住宅ローン
- 2.10 家賃未払いと家賃滞納と住宅ローンの関係
- 2.11 クレジットカードの枚数と住宅ローン
- 2.12 住宅ローン以外のローンの返済負担率が大きい
- 2.13 奨学金返済の遅延と住宅ローン
- 2.14 公団住宅(UR都市機構)の家賃延滞(未払い)
- 3 まとめ
住宅ローンで否認(審査落ち)になるブラック履歴
個人破産及び、個人再生は個人信用情報でこれがあると一発で否認(審査落ち)になってしまうブラック履歴です。
個人破産
破産した場合、免責がおりれば破産した人は残金を支払う義務はなくなりますが、 支払しなかった残金は10年間履歴として残ります。免責決定後10年間経過して個人信用情報から履歴がなくなると、住宅ローンの審査で承認することもできます。ただし、10年間経過しても、履歴が残ったままになっている場合もありますので、住宅ローン申し込みの際には必ず個人信用情報を確認しましょう。
個人再生(債務整理)
個人再生(債務整理)した場合も同様で、5年~10年は信用情報に記録が残りますので住宅ローンの借り入れはできません。履歴がなくなったことを確認してから審査の申し込みをしましょう。個人破産の場合と同じく、履歴がなくなっていることを確認してから住宅ローンの申し込みをするようにしてください。
住宅ローンで否認の原因になるブラック履歴
一発否認とまではいきませんが、かなりの確率で否認(審査落ち)の原因となるブラック履歴をまとめました。
延滞履歴と住宅ローン
延滞情報というのは、3か月以上返済を怠った場合に陥る事故情報です。延滞などの事故情報は、5 年間ほど残り、住宅ローンの審査の際には大きなマイナス要因となります。延滞情報が残っている場合は、「限りなく否認に近い」とお考え下さい。
契約見直し(任意整理)と住宅ローン
契約見直しや任意整理についてもかなりインパクトのあるブラック履歴となります。契約見直しや任意整理は借り入れした借金を全額返済しないで減らしてもらったり、返済期間を延ばしてもらうこととなりますので、そのような履歴のある方に住宅ローンを貸し出そうという金融機関は少ないと思います。履歴がなくなるのを待ってから審査の申し込みをすることをおすすめします。
住宅ローン審査で不利になるブラック履歴
上記の決定的なブラック履歴のほかにも、否認の原因となる履歴についてお知らせしたいと思います。
恒常的なクレジット決済過多と住宅ローン
住宅ローン審査では、クレジット決済が多すぎることが問題になる場合もあります。すべて翌月一括払いで決算している場合はほとんど問題にはならないかと思いますが、収入に対しての支払いが多すぎる場合は無駄使いが多く計画的に資金を管理できないとみなされることも考えられます。
給料20万円に対して、毎月15万円を買い物に費やしている方が、住宅ローンの支払いができるのかな?と心配になりますね。クレジットのご利用はほどほどにされるのがよろしいかと思います。
また、分割払いやリボ払いでクレジットの借り入れ残高が多い方も要注意です。一括払いができないから分割にしているわけですので、計画的な利用ができていないとみなされます。
日常的なキャッシングと住宅ローン
今は無利息で短期キャッシングができる時代ですので、お財布代わりにキャッシングを利用していらっしゃる方も多いかと思いますが、利息は付かなくても借金は借金です。住宅ローンの審査では、日常的にお金を借りなくては生活できない人だとみなされてしまいますので注意が必要です。
キャッシングの遅延と住宅ローン
住宅ローン審査において、ただでさえ印象の悪いキャッシングですが、遅延状態があると最悪です。数日の遅れでもかなりの致命傷になりますので、くれぐれも返済忘れの内容にお気を付けください。カードローンも同様の扱いです。
携帯電話代金の未払いと住宅ローン
携帯電話の未払いと住宅ローン審査に関連があると思っていらっしゃる方はあまり多くはないと思いますが、携帯電話料金の未納で住宅ローン審査否認になっている方は、かなりの数に上ります。
現在、携帯電話料金には、機種代金の分割払い支払金(割賦金)が上乗せされていることがほとんどです。電話料金の未払いや遅延は、分割ローン未払いの履歴となってしまいます。
家族や他人の多額の借金の保証人になっている
自分の借金でなくても、誰かの借金の保証人になっている場合は、実際支払いしていなくても個人信用情報にしっかりと記載されています。金額が大きい場合には、肩代わりすることになった時のことを想定して、住宅ローン審査を行うことになりますので参考資料となります。
住宅ローン審査は総合的な判断で合否が決定しますので、そのほかの属性が良ければ問題ないかもしれませんが、マイナス要因にはなってしまいます。
国保未払い(国保滞納)と住宅ローン
社会保険に加入している方は、お給料方天引きになっているはずですので問題ありませんが、社会保険に加入していない会社で働かれている場合、または個人事業主さんの場合は国民健康保険に加入されていると思います。
通常、国民健康保険の期限は1年~2年間となっていますが、国民健康保険料の未納(滞納)が続くと有効期限の短い(3~6ヶ月)保険証が発行されることになり、滞納していることがばれてしまいますので要注意です。住宅ローン審査の前に国保の払い込みを済ませて、通常の保険証に換えてもらってから申し込みなさってくださいね。
家賃未払いと家賃滞納と住宅ローンの関係
マイホームを購入する前は賃貸住宅で生活されていらっしゃる方も多いと思います。最近多くなった、家賃保証制度というものがありますね。賃貸契約をするときに、保証人のほかに、保証会社に補償金を支払って保証を受ける制度になります。家賃が払えなくなった時に、代わりに保証会社が支払いをしてくれるというありがたい制度なのですが・・・。
保証会社が借主に代わって家賃を支払うことになると、個人信用情報に記載されてしまうことがあります。家賃未払いが数か月続いた状態とみなされますので、住宅ローン審査には否認になってしまう可能性が大きいですね。
クレジットカードの枚数と住宅ローン
利用していないけれど、ついあちこちで作ってしまったクレジットカードを何枚も持っている…という方は多いかと思います。年収やそのほかの属性に問題がなければあまり気にすることはないと思いますが、年収少なめですとか、お勤め先の規模が小さいとか、勤続年数が短いなどのマイナス要因がある場合には、クレジットカードの枚数を少なくしておいたほうが良いという場合があります。
住宅ローンお返済が始まってやりくりが大変になってきたときに、クレジットカードでキャッシングしたり、買い物をしたりとたくさんのカードを使って債務過多になってしまった場合を「想定」して、否認になってしまうこともあるようです。住宅ローン審査の前には、利用しているカードを手元に残し、ほかのカードは解約しておくというのも有効です。
住宅ローン以外のローンの返済負担率が大きい
住宅ローン以外で、マイカーローンや教育ローンなど、金額の大きいローンを返済していらっしゃる方も多いと思います。これらのローンは、住宅ローン審査でマイナスになることはありません。無理して返済してしまう必要はありませんが、返済負担率が大きすぎる問題で希望金額の借り入れができなくなってしまう場合があります。
ローン返済が短期で終了する場合でも、現在毎月いくら返済しているかが住宅ローン審査のポイントになりますので、支払金額の大きいローンは返済金額を減らす努力が必要です。
奨学金返済の遅延と住宅ローン
大学の進学に奨学金を借り入れして返済している方もいらっしゃるかと思います。奨学金の場合、約束通りに返済していれば個人信用情報に履歴が残っていない場合が多いので、特に問題はありません。しかし、返済が滞ってしまうと個人信用情報に遅延情報が掲載されてしまい、奨学金の返済がすべて完了するまでその履歴は残ります。返済が遅れないように十分注意しましょう。
公団住宅(UR都市機構)の家賃延滞(未払い)
近年では、公団住宅(UR都市機構)の家賃延滞(未払い)も個人信用情報に登録されるようです。身に覚えのある方は、住宅ローン申し込みの前に個人信用情報を確認されることをお勧めします。家賃の未払いはかなりのマイナス履歴になりますので要注意です。
まとめ
延滞などの事故情報は、5 年間ほど残り、住宅ローンの審査の際にはマ イナス要因となります。ただし、延滞履歴があるから必ず審査が否認になるとい うことではありません。
また、消費者金融やカードローンの借入は、延滞などがなく、正常に支払いをしている場合でもかなりのマイナス要因となります。 大手都市銀行での住宅ローン審査は、消費者金融での借入歴がある場合は、否認になる確率が高いと言われています。
銀行と提携している消費者金融会社のカードローンも同様に扱われることにな りますので、銀行提携のカードローンだからといって安易に利用すると、住宅ローン審査には不利に働くことになります。