団信に加入できない場合でも、フラットなら借入できるって本当?
フラットは団体信用生命保険に加入してもしなくても借入できることになっています。※「原則として加入する」とありますが加入は任意となります。
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住宅ローンと病気の関係
一般的に、持病などがある場合には返済能力への懸念から、住宅ローンの借入は出ません。しかし、持病があっても普通に働いていらっしゃる方もたくさんいますし、家族で助け合う事でマイホームを手に入れて安心したいというニーズはあると思います。ここでは健康上の心配がある場合のマイホーム獲得のヒントを手に入れていただきたいと思います。
住宅ローンとがん
がんで3年以内に入院歴があり、通院中の場合は団体信用生命保険には加入できないため、銀行の住宅ローンの借入はできません。通院しなくなってから3年以上経過すれば、特に問題なく団信に加入できますので、銀行住宅ローンもご利用いただけます。3年前の通院歴については、報告する義務はありませんので黙っていても大丈夫です。
住宅ローンとうつ病
うつ病その他精神疾患で3年以内に入院または通院歴のある場合は団体信用生命保険には加入できないため、銀行の住宅ローンの借入はできません。普通に勤務している場合でも加入できない場合が多いので、通院しなくなってから3年以上経過してから申込することをお勧めします。
3年経過していれば特に問題なく団信に加入できますので、銀行住宅ローンもご利用いただけます。3年前の通院歴については、報告する義務はありませんので黙っていても大丈夫です。
住宅ローンと健康診断
会社の健康診断で、要注意事項などが見つかる場合があります。血液検査や心肺機能など、再検査が必要・・・という事は良くありますね。そのまま再検査しないで放置しても問題ない場合がほとんどだと思うのですが、団体信用生命保険の告知書には、健康診断の結果を記入するところもあります。
「再検査必要」なのに検査しないで放置していたことがもとで、団信に加入できなくなることがあってはもったいないですよね。「再検査必要」の場合はすぐに検査を済ませておきましょう。検査をして異常がなければ、問題はありません。
住宅ローンと生命保険
団信に加入できない場合でも、生命保険で住宅ローン残債ができるので問題ない!と考えていらっしゃる方も多いかもしれません。しかし、生命保険は毎年更新していくものですので、途中で支払いできなくなって解約になってしまう可能性もあります。
また、一家の主がなくなるわけですから、住宅ローン残債の返済ですべてなくなってしまったら、残された家族は大変です。そのような観点から、銀行では団体信用生命保険を銀行負担で必ず加入してもらう…というスタンスをとっています。
団信に加入できないけれどもどうしても住宅ローンを借入したいという場合は、フラット35を選択することもできますが、長期の家族の生活設計をよく考えて決定されることをお勧めします。
住宅ローン返済中の死亡(高度障害)
団体信用生命保険に加入していた場合は、借入人死亡(または高度障害など)と共に手続きが開始されます。死亡または高度障害で返済不能になった証明書類を提出し、相続する代表人を決定(通常は奥様が多いです)します。
手続きが完了するまでの月々の返済も免除されますので、ローンの心配はなくなります。手続きが遅れてしまい、住宅ローンの返済が行われてしまった場合にも返金の対象となります。
ローン残債は団信保険金で賄うという内容の書類に相続人全員が署名捺印すればそれで完済は完了です。その後、抵当権の解除手続きをするためには、故人から相続人へ自宅物件の登記の変更が必要となります。
登記変更が行われると抵当権の解除を行う事ができるようになり、自宅は抵当権の無い物件へと変わります。そのまま住み続けても良いですし、売却することも可能となります。
住宅ローンフラットと団信
フラット35は、団体信用生命保険の加入を選べる
フラットは団体信用生命保険に加入してもしなくても借入できることになっています。
原則として加入するとありますが(保険特約料は借主の負担となります)加入は任意となります。(任意加入というのは、加入するかしないかは、借主が選択できるということです。)そのため、健康上の問題があり団体信用生命保険に加入できない場合でも、フラット35でしたら住宅ローン借入が可能になります。
健康上の理由その他の事情で団体信用生命保険に加入しない場合も、住宅ローンをご利用いただけます。
参考:住宅金融支援機構:Q&A番号:599より抜粋
債務者が亡くなっても、住宅ローンの返済は残る
しかし当然ですが、債務者に万一のことがあった場合でも、住宅ローンを返済する義務が残ります。相続が発生した場合には、家族が住宅ローンを返済していくことになります。団体信用生命保険に加入しないご予定の方は、デメリットに関しても家族と十分に話し合ってから借り入れしましょう。
【フラット35】の団体信用生命保険
【フラット35】の団体信用生命保険には、新機構団信と新3大疾病付機構団信の2つがあります。新3大疾病付機構団信では、死亡・所定の身体障害状態に加え、3大疾病が原因で一定の要件に該当した場合にローン残債の返済義務がなくなります。
新機構団信と新3大疾病付機構団信は保障内容が異なりますので、加入後の保障内容の変更はできません。